中古ログハウスを購入する前に知っておきたい注意点とリスク

中川社長！
状態が良くてお値打ちなログハウスの中古物件を見つけたんです！
これはすぐ購入した方がいいですよね？

ログハウス相談者

代表 中川

ちょっと待ってください！！
中古ログハウスを購入することは、とても難しいことなんですよ。
安い・見た目がきれいだと思って購入すると、後で雨漏りした！断熱材がきちんと機能してなくて寒い！など必ずと言っていいほど不具合が見つかります！
ぜひ、購入する前に以下を読んでください。
これを知ってから中古ログハウスを購入するか検討しても遅くありませんよ。

え！必ず不具合が見つかるんですか？！
それは大変だ！
ぜひ教えてください。

ログハウス相談者

ログハウスは今と昔では技術力が違う！？

代表 中川

まず中古ログハウスのお話をする前に、日本のログハウスの歴史が浅いということをご存じでしょうか？
まだ日本でログハウスが建てられるようになって、30～40年程度しか経っていないんです。

そうなんですね。
でも、それと中古ログハウスの購入についてどういう関係があるんですか？

ログハウス相談者

代表 中川

大いにあるんです。
ログハウスの歴史が浅いため20年前は、当時最先端の技術で建てられていましたが、それから技術革新が進み今となっては、この方法はよくないよね…という施工が行われているログハウスが多々あるんです。

なるほど。
そういった背景を踏まえても中古のログハウスは、注意しなくてはいけない点が多そうですね。

ログハウス相談者

中古ログハウスのチェックポイント2選

それでは、具体的に中古のログハウスはどこをチェックしたらいいんでしょうか？

ログハウス相談者

代表 中川

重要なチェックポイント2つお伝えします。

チェックポイント①：窓とドアをチェックしよう！

代表 中川

まず窓のチェックです。
昔のログハウスでは、 窓はほぼ全て木製サッシでした。
当時の木製サッシの取り付け方法により、雨水が侵入することがあるんです。
例えば、昔は防水テープなどが使用されていないことがあり、窓周りが隙間だらけになっていました。
その隙間には、グラスウールという断熱材が詰められていることが多いのですが、これが雨水を吸ってしまい、カビが生えてしまうことがあるんです。
これは、トリムボードやセトリングボードを外して確認 することができます。

「トリムボード」と「セトリングボード」とは？
主にログハウスの建築において使用される部材のことです。

■トリムボード
一般的に外装を飾るために使用される装飾的な板材で、窓やドアの周り、角、屋根の下端など、建物のエッジ部分を強調したり、美しく仕上げたりするために使用されます。

■セトリングボード
ログハウスの特徴である、木材が乾燥して収縮したり、重力により時間とともに少しずつ沈む「セトリング」（詳細は下記の関連記事を参照ください）の動きを許容しつつ、建物の安全と機能を維持するために、使用される部材です。窓やドアの周囲にも配置されます。

家が沈む？ログハウス専門会社が教える「セトリング」とは？

https://youtu.be/htfGTuae9qg   ログハウスの特長「セトリング」とは？   セトリングとは① 割…

夢のログハウスがカビだらけ…
それは嫌です！

ログハウス相談者

代表 中川

同様に、ドアについても注意が必要です。
建物の軒がどの程度出ているかによって、雨水が横風で降ったときに窓やドアに当たる雨量が変わります。
この結果、窓やドアの劣化具合が大きく変わるんです。

雨風にさらされる箇所は劣化しやすそうですね…

ログハウス相談者

代表 中川

そうです。
窓やドアの周辺の状況をきちんと確認することは、中古ログハウス購入時において非常に重要なポイントとなります。
また、このような問題がある場合、修復可能か困難なレベルなのか、また修復する覚悟があるかどうか、それも中古ログハウス購入の大きなポイントになります。

窓やドアの状態を確認し、さらに修復についても考える…
どれもお話を聞いていないと分からない内容ばかりですね…

ログハウス相談者

代表 中川

中古のログハウスを検討する際は、定期的にメンテナンスされている物件を選ぶことが大切です。
表面が綺麗に塗装されていても、内部が腐食していることもあります。
また、断熱材が下に落ちてしまい、その部分には何もない状態になり断熱性能が落ち、結露やカビが発生することも考えられるんです。
他には、セトリングの計算がきちんとされてなくて途中で引っ掛かっている状態になっているなんてことも多々あると思います。

僕たち素人では注意深く確認しても、判断が難しそうですね…
どうしたらよいんでしょうか？

ログハウス相談者

代表 中川

ログハウスの専門家と一緒に物件を見に行くことをおすすめします。
場合によっては、一緒に行き、その物件の軒裏などを一部外してチェックする必要があると思います。

チェックポイント②：設備機器

代表 中川

2つ目のポイントは設備機器の寿命です。
給湯器やエアコンなどの機器は、一般的に約10年が一つの寿命のサイクルと考えられます。
例えば、15年前の中古ログハウスを購入するとします。
その設備機器が交換されていなければ、それらは既に15年の時間を経過しています。
一般的に、10年を一つのライフサイクルとして見ると、15年経過した給湯器などは、実はすでにその寿命を過ぎている可能性があります。

ログハウス本体だけではなく、設備機器についても確認が必要なんですね。

ログハウス相談者

代表 中川

その通りです。
設備機器が幸運にもまだ壊れていないとしても、それは「まだ」壊れていないだけで、いざという時にはすぐに故障するかもしれません。
理由は、すでに耐久年数を超えているからです。

確認すべき設備機器の一例

中古物件とはいえ、大きな買い物をした後に、設備機器の不良で買い直しは痛い出費となりますね…

ログハウス相談者

代表 中川

そのため、設備機器が10年経った時点で、既に交換されているかどうかを確認することが重要です。
もし中古物件を購入し、その設備が交換されておらず幸運にもまだ使える状態だとしても、近い将来、故障する可能性を認識しておくべきですね。

中古ログハウスを購入する前に価値について考えてみよう

代表 中川

次に中古ログハウスを購入する前に考えいただきたい「ログハウスの価値」について考えてみましょう。
日本の住宅は、ログハウスも例外なく30年が寿命とされています。
だから20年以上経った建物を売ろうとすると、その価値はほとんどないと考えた方がいいかもしれません。

え！ログハウスの寿命は30年なんですか？

ログハウス相談者

代表 中川

そうではありません。
ログハウスはきちんとメンテナンスを行えば100年だって持つ んですよ。
ただ、日本の住宅事情が30年を寿命としていることが一般的なため、そのことも中古ログハウスを購入する際にリスクとなり得るということを知っていただきたいです。
リスクを少しでも軽減するために、中古をログハウスを購入する際は、きちんとメンテナンスされている「良い中古ログハウス」を選ばなければなりません。

チェックポイントでもお話しがありましたが、やっぱりログハウスはメンテナンスが大切なんですね。
どうやってメンテナンスされている「良い中古ログハウス」なのかを見極めればいいんでしょうか？

ログハウス相談者

代表 中川

先ほどもお伝えしましたが、やはり見極めるには専門家の意見が必要です。
夢木香では、中古ログハウスを査定するような部門はありませんが、ご要望がありましたら対応することも可能ですので、ご相談ください。

この他にも気を付けることはありますか？

ログハウス相談者

代表 中川

あとは、購入後のリスクもよく理解しておくことです。
今日お話ししたこと以外にも不具合が見つかったり古くて結局住めない、建て直そうとなった際に、今度は解体費用が発生します。
ここまで考慮した上で中古ログハウスを購入するかどうかを検討することで、失敗や後悔することは少なくなると思います。

中古ログハウスを購入する前に知っておきたい注意点とリスク まとめ

お話を聞いて、ログハウスの中古物件を購入するのはとても難しいことなんだとわかりました…
慌てて購入しなくてよかったです！

ログハウス相談者

代表 中川

よかったです！
我々としても、ログハウスに住みたい！というお気持ちはとても嬉しいですし、ぜひ応援したいです。
中古のログハウスについてのご相談はもちろん、ログハウスについて、興味はあるけど敷居が高いんじゃないかな…と思っている方、注文住宅以外にお手頃なログハウスパッケージ商品などもありますので、お気軽にご相談ください。

それじゃ、早速ですが僕が見つけたログハウスの中古物件の相談に乗ってください！

ログハウス相談者

代表 中川

早速、専門家に相談というわけですね。わかりました。
それでは、他にもログハウスの魅力や特長について、お伝えしているページがありますのでこちらもぜひ合わせて読んで理解を深めてください。

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Author Profile

中川 信治
夢木香株式会社 代表取締役

1988年ログハウスメーカー 夢木香株式会社を創業 。ログハウスをつくり続けて30年以上、建築数は900棟を超える。
ログハウス / 個性派住宅 / 店舗内装 設計施工・薪ストーブ販売など多岐にわたるサービスを提供。
お客様の夢や想いをカタチにするため、日々最新の素材や技術を積極的に取り入れ品質向上に努める。
日本ログハウス協会 特別賞・日本ログハウス・オブ・ザ・イヤー 優秀賞など数々の賞を受賞。

夢木香株式会社 代表取締役
中川 信治

1988年ログハウスメーカー 夢木香株式会社を創業 。ログハウスをつくり続けて30年以上、建築数は900棟を超える。
ログハウス / 個性派住宅 / 店舗内装 設計施工・薪ストーブ販売など多岐にわたるサービスを提供。
お客様の夢や想いをカタチにするため、日々最新の素材や技術を積極的に取り入れ品質向上に努める。
日本ログハウス協会 特別賞・日本ログハウス・オブ・ザ・イヤー 優秀賞など数々の賞を受賞。