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地震に強いログハウス！その耐震性についてプロが解説！
さらに2024年8月8日に起きた地震では、初の「南海トラフ地震臨時情報（巨大地震注意）」が発表されましたね。
これから家を建てるなら、地震についても一緒に考えなければいけないと思うんです！
能登半島地震では、家の倒壊をはじめとする多くの住宅被害がありました…
夢木香では、輪島市に仮設住宅を建設。
少しでも早くご入居いただけるよう2024年5月下旬に8割完成させるよう急ピッチで行いました。
現地に行って感じるのは、「丈夫で長持ちする家の大切さ」です。
耐震性の高い家づくりをすることは、地震対策につながります。
そこで、今回はログハウスの耐震性についてご説明します。
目次
地震大国日本
日本は「地震大国」とも呼ばれ、地震が非常に多い国です。
世界のマグニチュード6以上の地震、約20%が日本周辺で発生しています。
2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震、2024年の能登半島地震など、近年も大きな地震が頻発しています。
地震はプレート同士がぶつかり合うなどして発生。
日本列島は4つのプレートが交わる地点にちょうど位置しており、地震が多いのもこのためです。
プレートが動くことで、地面が盛り上がったり、沈み込んだりするため、地震や津波が発生します。
日本の地震対策は他国と比べて進んでいますが、それでも被害を完全に防ぐことは難しいです。
将来、予測される南海トラフ地震では、震度7から震度6弱の強い揺れが発生。
最悪の被害想定は死者32万3000人、倒壊および焼失する建物はあわせて238万6000棟。
東海地方から九州にかけて広範囲に被害が及ぶとされています。
このように、地震の多い日本で暮らす上で、個人の備えも非常に重要です。
台風や集中豪雨は、まだ予測できるため事前に逃げることができます。
でも、地震は突然起こるため準備が難しいです。
普段、私たちは家にいる時間が一番長いですよね。
だから、家にいるときに地震に遭う確率が高くなります。
もし仕事などで外出しており、運良く地震に遭わなかったとしても、帰宅したら家が倒壊していることもあり得ます。
「家族を守り、家を守る」そのためにも地震に強い家づくりは大切なんです。
耐震性の高いログハウス 理由2選
ログハウスは耐震等級３という耐震性の中でも最も高い耐震性能レベルを持ち、耐震等級1の1.5倍以上の地震に耐えられるとされています。
また、震度6〜7レベルに対して倒壊・崩壊しない強度があるデータがとれています。
私はお客様にもし地震が起きたら家の中に逃げ込んでください。とお伝えするくらい地震に強いんですよ。
それでは、ログハウスが地震に強い大きな理由を2つご紹介しますね。
理由1.そもそもログハウスは倒れている！？
すでにログ材が倒れている状態なので、地震が来ても倒れるという考えはありません。
柱や梁などで構成されている一般住宅との大きな違いですね。
さらに、ノッチの部分に60cm間隔で木製の棒（ダボ）を打ち込んだり、金具やボルトを使用して木材同士の接合を強固にすることで、揺れに対する耐性を高めます。
そのため、地震でログハウスがバラバラになることはありえません。
理由2.壁の高さが一般住宅に比べて低い
ログハウスの2階建ては、三角形の屋根が多いです。
上の写真をご覧ください。
この三角形の部分を2階の居住スペースとして有効活用しているため、壁が低くなります。
もちろん、2階部分にはドーマーをつけたりして居心地いいんですよ。
一般的な家は1階と2階を柱で建て、その上に屋根を掛けますよね。
ですので、一般住宅に比べてログハウスは壁が低く、揺れにくくなるんです。
ログ材が横に積み上がっていること。
壁が低いこと。
安定感があって、地震に強いのも納得です！
地震に強いログハウスを建てる際の注意点
ログハウスを建てる際には、信頼できるログハウス専門会社を選ぶことをおすすめします。
ログハウスは一般住宅とつくり方が全く違います。
経験豊富な専門会社は、ログハウスの特性をよく理解しており、適切な施工を行うことができます。
結果、地震に強いログハウスが建てられるんです。
ログハウスと一般住宅の耐震性の比較
| 項目 | ログハウス | 一般住宅 |
| 構造 | 丸太を積み上げて壁を作る | 主に軸組工法（柱と梁で骨組みを作る） |
| 地震時の動き | 一体構造で剛性が高く、揺れを分散させるため倒壊しにくい | 強い揺れが限界を超えると倒壊のリスクが高まる |
| 壁の高さ | 2階建ての場合、三角屋根の部分を居住スペースにすることが多く、その分壁が低くなり揺れにくい | 1階と2階を柱で建ててその上に屋根を掛けるため、壁が高くなり地震時は揺れる |
下記の動画が、その実験の様子です。
内容は、阪神・淡路大震災の同じ波形・同じ揺れ方を再現しようということで行いました。
動画にはありませんが、実験後ログハウスはびくともしないので、私たちはこのログハウス壊れてもいいので、地震装置の最大の力で揺らしてください。とオーダーしたんです。
結果途中で揺らすほうの機械が壊れてしまいました。そしてログハウスはそのまま。
そのくらいログハウスは地震に強いんですよね。
一般社団法人日本ログハウス協会チャンネル 「ログハウス実大振動実験（兵庫県南部地震 加震100％）」
被災地で見たログハウス
また、中川自身ログハウス協会会長を6年やらせていただきました。
そのような経緯から過去の大きな地震の後、被災地に視察に行ったことがありますが、家屋が倒壊している中、ログハウスだけが残っていたという現場もありました。
事前にできることの一つとして、地震に強い家・ログハウスを建てるというのは選択肢になると思います。
地震の後、もし出張や外出先から帰ってきても、我が家はしっかり残っている。
それは心強いし、家で待っている奥様やお子様など家族が安心安全でいられる のはいいですよね。
地震に強いログハウス まとめ
■個人でできる地震対策の1つとして、これから家を建てる際に耐震性を考えた家づくりを行う
■ログハウスは耐震等級3の地震に強い家（耐震性が高い）
理由1.ログハウスは丸太やログ材を横に積み上げてつくる構造のため、すでに木材が倒れている
理由2.ログハウスの2階建ては、三角形の屋根の部分を2階居住スペースにするため壁が低くなるため揺れにくい
■耐震性の高いログハウスを建てるために、ログハウス専門会社に施工を依頼する
■被災地では、家屋が倒壊している中、ログハウスだけ残っていた現場もあった
これで安心して建てることができます！
でも、地震対策は家具の固定・避難グッズの用意など、個人でできることが他にもたくさんありますので、ぜひそれらと合わせてこれからおこるであろう地震に備えてください。
耐震性以外にも、ログハウスについていろいろな記事をアップしていますので、ぜひ読んで理解を深めてください。
Author Profile
夢木香株式会社 代表取締役
1988年ログハウスメーカー 夢木香株式会社を創業 。ログハウスをつくり続けて30年以上、建築数は900棟を超える。
ログハウス / 個性派住宅 / 店舗内装 設計施工・薪ストーブ販売など多岐にわたるサービスを提供。
お客様の夢や想いをカタチにするため、日々最新の素材や技術を積極的に取り入れ品質向上に努める。
日本ログハウス協会 特別賞・日本ログハウス・オブ・ザ・イヤー 優秀賞など数々の賞を受賞。
中川 信治
1988年ログハウスメーカー 夢木香株式会社を創業 。ログハウスをつくり続けて30年以上、建築数は900棟を超える。
ログハウス / 個性派住宅 / 店舗内装 設計施工・薪ストーブ販売など多岐にわたるサービスを提供。
お客様の夢や想いをカタチにするため、日々最新の素材や技術を積極的に取り入れ品質向上に努める。
日本ログハウス協会 特別賞・日本ログハウス・オブ・ザ・イヤー 優秀賞など数々の賞を受賞。
