こんにちは。
カナダ、Moore Log and Timber Homesの日本人スタッフの豪です。
ログを乗せる「馬」が隠れてしまうほど積もった雪もすっかり溶けて、
ロシア行きのハンドカットが順調に進んでいます。
(ちなみに英語でもログを乗せる「馬」のことは「ホース」といいます。)
雑誌などで見たことある方もいるかと思いますが、今回のロシア行きのプロジェクトは
根っこ材を交互に積んでいく「フレアバットスタイル」です。
根っこ材は棟木や母屋には良く使用するのですが、ログ壁に使用するとすごい迫力でしょう!
材料があまりにも大きいのでダイアモンドノッチで組んでいます。
サドルノッチはノッチを受ける丸太の上の形が馬のサドル(鞍)に似てるからですが、
ダイアモンドノッチは何故か知っていますか?
ノッチを切った後がダイアモンドに見えるからです。
乗る側のログにもスカーフを切らないといけないので仕事量は多いのですが、
スクライブラインがまっすぐなので、カットがとても楽です。
一発で切ってほとんどブラッシングなしでいけます。
この大迫力のスタイル、日本で建ててみたいですね。
スクライブの話が出たので、うちのスタッフみんなが使っているスクライバーを紹介しましょう。
ギアヘッドというスクライバーです。
根元にギアが入っていて、上下同時に開くので水平器を合わせる必要がありません。
ペンも鍵の形をしていますが、くるくる回してもペン先は同じところから動かないので、
スクライブ幅は変わりません。
スクライブ幅を決定した後にプラムボードまで行って水平器を合わせなくていいのは本当に楽です。
何が一番良いって、やっぱり形がカッコいいですね!!
道具フェチの男ごころをくすぐります!
豪