高耐久天然熱処理材
エステックウッド
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「エステックウッドとは」
エステックウッドとは、薬品を一切使用せず窒素加熱処理を行い、木の腐りやすい成分を分解。 天然木でありながら屋外でも長期的に使用できる耐朽性が高い改質木材です。耐朽性・耐水性・保温・防腐・防虫・形状安定性に優れた特性を持っています。
木を長く使う――――。
木を大切に使うことで人と環境に優しい製品です。
100%国産のスギを使用、一切薬剤を注入していないにもかかわらず、屋外でも十分に威力を発揮します。防虫・防蟻効果はJIS規格に基づく基準をクリア。人と環境に配慮したエステックウッドは天然無公害木材としてウッドデッキ・フェンス・ルーバー、門扉や外壁等幅広くご使用になれます。
(注)防蟻機能は220℃処理でJIS野外試験(イエシロアリ)の基準値をクリア
使用例
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ウッドデッキ
一切の薬剤を使用せず窒素加熱処理だけですので、危険な有害物質が流れ出る恐れはありません。お年寄りや乳幼児、またペットをお飼いの方にも安心してご使用いただけます。国産材のあたたかみを直接触れて感じてください。
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ルーバー
エステックウッドは通常の「木」と比較して形状安定性にも優れています。
また、空気層を多く含んでいるので軽く、施工しやすいのも魅力です。 -
木柵・板塀
塗装した場合は、数年ごとに再塗装によるメンテナンスが必要になりますが、無塗装の場合には、再塗装が不要になり維持費がかかりません。
通常のKD材よりも比重がさらに軽く、万一の倒壊等の事故によるリスクも低くなります。 -
ガーデン枕木
木材を土に埋めるのはシロアリ・雨ざらし等、木材にとってとても悪い環境です。エステックウッドの防虫・防蟻・耐水性能により、土に埋めても十分に高い耐朽性を発揮します。
従来、屋根のないウッドデッキは劣化が早いため夢木香ではあまり推奨していませんでしたが、エクステウッドを使用することでデッキの拡張も可能になりました。
エステックウッドとは
エステックウッドとは、Sendai Technologies Woodの略称で、宮城県で生まれた国産の特許技術「窒素加熱処理」で加工された熱処理木材です。窒素加熱処理による画期的な効果により薬剤を一切使用せず、環境負荷が少ない無公害木材でありながら耐朽性・耐水性・保温・防腐・防虫・形状安定性に優れた特性を持ち、天然埋木(うもれぎ)のような気品と風格で、個性に応じた演出が可能な天然新素材です。
(財団法人 日本住宅・木材技術センター)
「窒素雰囲気下熱処理によるスギ材の高耐久化」
製造方法
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①木材の含水率を10%程度に調整
②耐圧耐熱容器に木材を入れて、容器内を窒素置換
③徐々に加熱し、容器内の圧力を制御しながら、所定温度(180~220℃程度)を数時間維持
④木材が冷めてから、容器から取り出す
エステックウッドの
驚くべき特性
測定方法はJIS規格によるものです。
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1.高い安全性
一切の薬剤を使用せず窒素加熱処理だけですので、危険な有害物質が揮発する心配はありません。
お年寄りや乳幼児、又ペットをお飼いの方にも安心してご利用いただけます。
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2.驚異の防腐・防虫機能
木材の敵といえば腐朽菌やシロアリですが、エステック処理時に殺菌・殺虫が行われまた養分や水分の少ない状態(平衡含水率3%~7%)を維持できるため、菌類やシロアリにとっては魅力の薄い木材(食材)になっています。
耐用年数が長く、毒性の高い薬剤処理材と同等の耐朽性が確認されています。
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3.耐水性と寸法安定性に優れ、乾燥も速い
窒素加熱によって含水率が下がり軽量化するとともに、木材の細胞構造の変化により以下のような効果が得られます。
①多孔質化することで断熱効果が得られるようになり、ウッドデッキ・ルーバー・外壁材に適しています。 油性塗料の浸透性は通常の乾燥木材の1.5~2倍であることから、木材保護塗料の効果が長期間持続され退色を遅らせます。1年間の暴露試験の結果、色差は△E3となります。
②セミヘルロースの改質により湿気や結露等を保水しにくい構造になります(疎水化)。このため湿気による伸縮や歪みが少なく、床暖房用のフローリングでも保温効果と共に高い寸法安定性を発揮します(東京ガス・大阪ガス推奨品レベル)。
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4.深みのある自然色と均一性
エステックウッド処理材は埋木(うもれぎ)の復元を目的に開発されたため、埋木(うもれぎ)の持つ深みのある色合いを再現することはもちろん、表面処理ではないのでどこをカットしてもほぼ均一な色と性質を維持しております。また。薬剤注入材ではできなかった切る・削るができるとても扱いやすい木材です。
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5.ヤニやアクが発生しない
加熱によりヤニは除去されているため、施工後に表面に出てきたり、また熱帯系エクステリア木材に見られるようにアクの流出によって周囲を汚してしまう心配は全くありません。
エステックウッドのQ&A
なぜ狂わないの? エステック処理と呼ばれる特殊な窒素加熱処理技術によって平衡含水率(空気中に放置したとき木材内部に含む水分)が3~7%に安定します。通常の人工乾燥材は空気中に放置した場合この数値が20~25%前後となります。木材は通常8%以下の状態では狂いがほぼ生じないことから、エステック処理材はまさしく「狂わない木材」といえます。ASE値(抗膨潤能)は最大75%となります。
どうやって処理するの? 燻煙木材とはどこが違うの? エステック処理は人工乾燥や燻煙処理とは全く別のものです。人工乾燥が単に木材の内部に含まれている水を抜くというもの、燻煙処理は燻して表面をコーティングするという考え方であるのに対して、エステック処理は24時間~72時間かけて、用途に応じて180℃~220℃で窒素加熱処理を施し、木材繊維の酸化を窒素で抑えながら分子レベルで改質させ、別の性質(水を吸いにくい等)に変える技術であり、細胞内部のヘミセルロースを分解し吸湿性を可能な限り排除、その後1ヶ月以上外気に馴染ませます。処理直後は含水率0%となり、空気中に放置しても低い平衡含水率を維持できるため、高い形状安定性と防腐・防虫効果が同時に得られます。
単なる熱処理は危険? 熱処理木材の特徴として製造方法や処理温度によって耐久性が大きく異なり、また輸入品の中には通常の木材と比較して耐久性の向上が認められない木材も学会で報告されており注意が必要です。ご使用に際しては、日本固有の環境下での実証耐久年数やJIS野外杭試験(2年間)等を確認することをお奨めします。エステックウッドは公共施設など日本国内で15年以上の実績を誇り、その耐久性は国内公的機関での野外耐久性試験(JIS K 1571)でも裏打ちされ、防腐薬剤処理木材と同等の性能を認められた唯一、国産技術の熱処理木材です。木材利用技術開発賞最優秀 「林野庁長官賞」の受賞も、こうした実証主義の基本理念と国産スギの高耐久化への貢献が認められたものです。
使用する木の種類と特徴を教えてください。 利用促進が望まれている国産スギを全面的に使用、木材(炭素)を長持ちさせることは国内のCO2削減に貢献します。また、加工といっても一切薬剤を使用しない処理方法ですので、とても地球に優しく環境負荷が少ない処理方法なのです。
エステックウッドに弱点はないのですか? ございます。屋外用途では、平衡含水率が約8%以下の状態を維持できるように木質改善される反面、粘り強さを示す曲げ強度やせん断強さは低下していきます。実証例の少ない構造躯体でのご使用は現段階ではお薦めできません。ウッドデッキでご使用になる場合には必ずエステックウッド「スパン表」でピッチをご確認ください。ビスはSUS3シリーズ、またはSUS XM7のコーススレッドを用い、特に材端部には小さな下穴をあけてから施工することを推奨します。塗料に関しては必ず油性のオイルステイン塗料をご使用ください。建具や家具でのご使用は全く通常の木と変わりありませんが、切断・切削は切れ味の良い刃物を使用し、接着剤はウレタン系またはエポキシ系を推奨します。一液性の接着剤は硬化時間を長く取ってください。
戸建て住宅から公共施設まで幅広く使用されているエステックウッド。
一般的なデッキ材より初期費用はかかりますが、高耐久性があり長期スパンで考えるとコストパフォーマンスにも過ぎれます。雨がかりのある箇所や・階段材だけという使用方法も可能ですのでお気軽にお問い合わせください。
2025年3月まで キャンペーンも実施中です。