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ハウルの動く城 ハッター帽子店

いつも久しぶりのジブリパーク訪問ブログ。今回ご紹介するのはハッター帽子店。

下記の写真の一番左赤と緑の漆喰壁が印象的な建物で、ハウルの動く城でソフィーが働いている帽子屋さんが再現されています。

この建物実は構造はハーフティンバーフレームなのです。

画像は公式HPより

ティンバーフレームは夢木香のHPにも載っている構造で、

無垢の角材を使った柱・梁・トラス・方杖で1つのフレームを形成するログハウスの1種です。

丸太を使用したログハウスとは一線を画し、スマートな佇まい。大きな角材がかっこいいんですよね。

弊社のティンバー施工例

隣のグーチョキパン店・エレベーター棟とも調和が取れ中世ヨーロッパを思わせる街並みでした。

ハーフティンバーフレームはティンバーフレームより歴史の長い工法で

基本的に外部に柱が露出していて内部は仕上げられていることが多いみたいです。

だからハーフ(半分)が付いてるのかな?正確にはわかりませんが…

ハッター帽子店では1階正面は外部の柱も隠していますので、

骨組みの外側に外壁を造ることで隙間を無くし、断熱性と気密性が格段と向上していったようです。

アメリカやヨーロッパでの違いもあるかもしれませんね。漆喰壁はスイス漆喰でしょうか?

一般的なテーマパークだと、石や木材もモルタル造形でつくられている事が多いのにたいして

ジブリパークでは本物にこだわっているのが伝わります。

ティンバーフレーム・ハーフティンバーフレームどちらも本来は

フレーム同士を繋ぐ梁と方杖で構成された木骨造の住宅で「方杖フレーム構法」になるのですが、

日本ではコストバランスなどを考えて在来工法で作る場合も多く、

夢木香でも本来の方杖工法(特殊な構造計算が必要)とポスト&ビームを角材に変更した工法どちらもご提案しています。

ハッター帽子店の骨組みだけの状態は見ることが出来ないですが、構造躯体だけの姿がかっこいいのも特徴です。

ちなみにハッター帽子店は基本的にはショップになっていて魔女の谷の入場券のみで見学可能。

1階のショップ「ハッター帽子店」ではオリジナルのキャンディー缶や帽子を販売し、

中庭から2階に上がると魔女や魔法にまつわる書籍が揃う本屋「魔女の本棚」があります。

画像は公式HPより

私が来場したときは「ハッター帽子店」はお客様で大変にぎやかでしたので内部の写真はお借りしました。

店内の装飾もおしゃれですね。アールの納まりには中々高度な大工工事が必要です。

画像は公式HPより

2階の「魔女の本棚」さんは写真には写っていないですが勾配天井の高さも見どころ。

個人的に読書は好きなので、見てて楽しかったです。本好きの方にもおすすめですよ~。

 

庭から建物の奥に進むと、ソフィーが帽子を製作する作業場をのぞくことができますので見学をお忘れなく。

有料の内覧ではないので写真撮影も可能だと思います。(画像は公式HPより


映画のカットと見比べると室内装飾の再現度の高さがさすが!です。

建物はあくまでも器なので、家具や人々の暮らしが入った風景が好きです。