魔女の宅急便「オキノ邸」2回目のご紹介です。前回はこちら
白い木製フェンスの内側が有料エリア。
ジブリパーク大さんぽ券プレミアムで「オキノ邸」の建物の中を観覧することができます
2方向のマンサードに細かいドーマー屋根がかわいいですね。
実はこの形の屋根はなかなか施工的に複雑です。そして屋根材が瓦なのも凄い!
屋根下地の木材の施工も瓦の割り付けも実際の施工も難易度MAXレベル。職人さんも施工管理も大変だったと思います。
地球屋さんのブログでも紹介しましたが、夢木香でもマンサード屋根は実績はあり、
45°の勾配までなら大工さんも慣れたものですが、この形状の屋根は垂直に近くなっていくので
屋根の足場などを増やして対応します。
ドーマーの拡大写真。外壁は塗り壁ですね。木製窓の格子がかわいい。
屋根は多分丸鹿セラミックスさんのS瓦。本物の輸入瓦を取り扱っている建材メーカーです。
特注品かな?同じの選べるのかな?というのは少し気になりますが、
弊社の施工例でも下記の物件は丸鹿セラミックスさんの瓦です。外壁の塗り壁なので少し雰囲気似てますね!
(余談ですが場所もジブリパークに近いです)
住宅のお隣にはRのドアがかわいい車庫が。
観音開きのシャッタードアは実用的にはなかなか難易度が高いですがすごくかわいい。
内部は不燃の木材や古材を使ってありました。
裏口は倉庫の入口。室外機などの現代的な機器は木製の柵で囲って目立たなくしてあります。
このあたりはログハウスでも余裕があれば採用していくと良いアイデアです。
裏には板張りの外壁のエレベーター棟もありました。
正面からは見えないデザイン。物語の建物の再現という意味ではきっと無かったものだとは思いますが、
同行者が車椅子だったのでとても助かりました。
名古屋城などかな難しい問題なので答えは出ないですが、、、。
正面左の角は全面に木製格子窓。
コーナー窓は個人的に結構好きなので、設計に取り入れたい気持ちはあります。
構造の検討が必要なのと丸太組構法(ログハウス)とは相性があまり良くないのですが・・・。
腰高の石張りもかっこいいですね。
基礎を立ち上げてあるのか、木造部分に石を貼ってあるのかどちらでしょうか?
基礎コンクリートにレンガや石を貼ると一気にヨーロッパ感が出ます。
ちなみにこの窓のある部屋がキキのお母さんが薬草を調剤している部屋。
中は撮影禁止ですが、公式HP からお借りした画像で思い出すと明るくてとても良い雰囲気。
開き方は一見わかりにくいですが、下が開く横滑り窓のようです。
網戸がないのは時代と地域的なものですかね?
キキの部屋も壁紙も含めてしっかり再現されてました。
物語の部屋を再現ということでテンションあがりますが、部屋単体で考えてもすごくかわいい。
この部屋に住んでいる年頃の女の子は黒い服がやだな~と思う気持ちは伝わってきます。
オキノ邸の内部は大さんぽ券プレミアムでしかはいることができませんが、
外から見える煙突は実際に火を入れて使える薪ストーブにつながっています。
丸型と角形のカッヘルオーフェン暖炉は一見の価値あり。
海外から輸入した本物のストーブに1枚1枚手書きで絵を入れたタイルが貼られています。
日本の建物と比べると豪邸だな~というサイズですが
洋風の建物が建てたい方にはジブリパークもとても参考になりますのでおすすめです。
次回 1月分の入場券は2024/11/10(日)14:00 ~発売の模様。
2月までは限定の「魔女の谷・もののけの里セット券」でもオキノ邸の内覧が可能です。
下記リンクからどうぞ